食彩細工専用ナイフ・彫刻刀の持ち方 中指を刃の平たい部分に置き、親指で挟みます。人差し指は添えるだけで、中指で動きをコントロールします。深くカットするときは刃を立てて手前に引き込むように、浅くそぎ取るときは刃を寝かせて押し出すようにするなど、その場面に応じて使い分けます。 中指と親指で挟み込み、人差し指を柄のうえにのせます。押し出すようにして切り込みます。 ▶︎専用ナイフ 刃が薄く先端が細いため、細いライン入れが可能で細やかな紋様を描くことがきます。刃を立てると深く、寝かせると薄く広く彫ることができます。材料を動かしながら作業することがポイント。 ▶︎三角刀 刃先がV字になっているため、葉脈など深い筋目を入れるのに適しています。1回の切れ込みで均等な溝が彫れるため、ナイフよりも簡単です。 ▶︎丸刀 切り口が丸く、花びらを作るときに適した彫刻刀。食彩細工専用彫刻刀は、木工用に比べて刃が薄くなっているため、ほどよい厚みの花びらができます。 食彩細工の彫り方 食彩細工の彫刻刀を使用すれば、花や鳥など様々な細工をすることができます。 紅芯大根で菊を彫る 所要時間 20分 ①皮をむきドーム状の形を作ります。 ②平らな部分を上にして、中心に向かって彫刻刀を入れていきます。あまり刃を深く入れすぎないのがポイントです。 ③一周、彫り進めたら、彫り込んだ下部にナイフを入れて花びらを浮かび上がらせるように不要な部分を切り取っていきます。 ④③で、できた花びらのすぐ下に更に彫刻刀を入れていきます。 ⑤③④の動作をドームの頂点めがけて何度も彫り進めていきます。 ⑥頂点まで彫り進んだ図です。 ⑦彫り終わったら、水に浸しながら花びらを優しく開いていきます。 ⑧完成です。 りんごに模様を彫る 所要時間10分 ①りんごのヘタの周りにナイフで8ヶ所切り込みを入れます ②切り込みに沿って、波形にナイフを入れていきます。 ③三角刀を波型に向かって滑らせていきます。 ④何度も繰り返して、完成です。 ご自身の感性のままに様々な細工に挑戦してみてください。細工例をギャラリーにもアップしていますのでこちらもご覧ください。 ギャラリー